大豆アレルギーはどんなもの??

大豆アレルギーはどんなもの??

健康・美容のために欠かせない大豆。

でも残念ながらアレルギーの人も少なくありません。
エビ・カニのように商品に表示の義務はありませんが、表示がすすめられている食材です。
乳幼児向けの加工品だとほぼ記載されています。

〈アレルギー表示の対象材料〉
・特定原材料7品目:えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生

・特定原材料に準ずるもの21品目:アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

大豆アレルギーなのかどうかは、医療機関で検査できます。
大豆のアレルギーは、卵や牛乳と違って、検査の結果と症状に関係がみられないこともあります。たとえ検査で陽性であったとしても、症状が出なければ食べられる場合が多いのです。

大豆アレルギーの症状は、ジンマシンや喘息よりも湿疹がひどくなるというタイプが多いと報告されています。

症状の強くでる大豆製品の順番は
(1)大豆油
(2)油揚げ、厚揚げ
(3)納豆、おから、きなこ
(4)豆腐、みそ、しょうゆ
解除していくときには(4)が大丈夫なら(3)、そして(2)、(1)とすすめていきます。
(ただし、アレルギーの強さは個人差がありますのであくまでも目安として)

市販のスナック菓子には大豆油がよく使われます。
身体に必要な必須脂肪酸が豊富な大豆油ですが、その成分ばかりを偏って摂り過ぎることがアレルギーに繋がっているという報告もあります。
(ちなみに、魚の油と大豆油を一緒に摂取すると必須脂肪酸が良いバランスになりますよ!)
⇒この内容はジュニアソイフードマイスター養成講座でも学びます。


大豆アレルギーは
1歳半までに52.2%
2歳までに60.9%
3歳までに78.3%
が食べられるようになるとの報告があります。
(文献:アレルギー55:533-541,2006)

また最近急増しているアレルギーが
口腔アレルギー(oral allergy symdrome:OAS)

豆乳やある特定の果物を食べると、のどがイガイガしたり、唇が腫れるという症状となります。
花粉アレルギー症状が出るようになった後に、特定のたんぱく質と構造が似ている野菜や果物の成分に反応することが原因です。

カバノキ(シラカバ)の花粉にアレルギーを持っている人は、豆乳やリンゴや桃、サクランボなどの果物に反応してしまう場合があります。

OASの検査方法はプリックテストといって、テスト用の針で豆乳や生の果物を刺し、そのまま皮膚にさして15分後の反応をみます。

大豆アレルギーの原因は多数あります。
豆腐は食べられるけれど、豆乳はダメ・・・というように、症状が出るものと出ないものがあるのです。

加工品の種類が多い大豆だからこそ、各加工品に含まれる大豆のたんぱく成分が異なり、アレルギー症状も異なるということです。

ソイフード生活を送る上で、この知識もぜひつけておいてください。


執筆協力
日本ソイフードマイスター協会
講師・管理栄養士 水谷俊江

 

2021年11月1日

(2015年4月配信会員向けJSFMA通信を再編集)